プログラミング原人の進化ログ

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Macにfloatflt.styをインストールする

floatfltは周囲に文章が回り込んだ図表を挿入するLatexのパッケージです。
レポートを書いてたところ、小さな表の周りにいちいち大きな空白ができるのが嫌だなー、と思って導入してみたので、その時の手順を紹介します。

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こんな感じです。

環境

macOS Mojave バージョン10.14.2

インストール手順

styleファイルを用意する

Latexがパッケージを利用する際にはstyleファイル(拡張子はsty)を読み込むそうです。Latexの拡張パッケージのインストールは、このstyleファイルを適切な場所に配置することで行います。
styleファイルはググれば見つかると思います。以下ではinsファイルとdtxファイルから生成する方法を紹介しますが、直接styleファイルをダウンロードしてもOKです。
CTANのfloatfltのページ(https://ctan.org/pkg/floatflt)からzipファイルをダウンロードします。

次に、ダウンロードしたzipファイルを解凍。

 ~/Downloads $ unzip floatflt.zip

すると、floatfltというディレクトリができるので、そこに移動します。
floatflt.insとfloatflt.dtxの場所を確認します。僕の場合はfloatflt直下にありました。

~/Downloads/floatflt $ ls
README        floatfig.txt  floatflt.dtx  floatflt.ins  floatflt.pdf

styleファイルを生成します。

~/Downloads/floatflt $ latex floatflt.ins

この時点で、カレントディレクトにfloatflt.styが生成されているはず。

インストール

次に 、/usr/local/texlive/texmf-local/tex/latex/local/ 以下にstyleファイルを配置します*1

~/Downloads/floatflt $ sudo mkdir /usr/local/texlive/texmf-local/tex/latex/local/floatflt
~/Downloads/floatflt $ sudo mv floatflt.sty /usr/local/texlive/texmf-local/tex/latex/local/floatflt/

最後に、Latexがstyファイルを読み込む際に参照するls-Rファイルを更新しておきます。これによってfloatflt.styが読み込まれ、パッケージが利用できるようになります。
styleファイルを置いたディレクトリに移動してmktexlsrコマンドを叩きます。この時、macOSなどUnix系のOSであれば管理者権限で実行します。

/usr/local/texlive/texmf-local/tex/latex/local/floatflt $ sudo mktexlsr

インストール完了。これで使えるようになりました。

まとめ

floatfltを導入して使えるようにするまでの手順を紹介しました。

*1:インストール先のディレクトリはここでなくても構いません。いくつか流儀があるようです。